とにかくグロテスク!とびきり後味の悪い名作横溝正史【犬神家の一族】

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小さい頃から本が大好きで、読んだ本は100冊以上!
特に好きなミステリ小説の中から、stay home中におすすめの本を厳選しました☆

今回は衝撃的なシーンが有名な一冊を紹介します!

タイトル:犬神家の一族
著者:横溝正史
発行年:1972年
所要時間:休日の2日で読める本

横溝正史とは?

1902年兵庫県生まれ。
1921年に雑誌で『恐ろしき四月馬鹿(エイプリル・フール)』が入選。
1926年に江戸川乱歩に招かれて上京、『新青年』などの雑誌編集にたずさわるが、1932年に雑誌が廃刊になり退社。

その後、自身の病気や戦争によって一時執筆が中断される。
1948年『本陣殺人事件』が第1回探偵作家クラブ賞を受賞し本格的に執筆再開。
代表作の金田一耕助が登場する作品は77にものぼり、昭和の一大ミステリ作家である。

横溝正史『犬神家の一族』のあらすじ

信州で一大財閥を築いた犬神佐兵衛が亡くなった。
莫大な財産の遺言をめぐって争いが起こるのでは、と犬神家の顧問弁護士から手紙をもらった金田一耕助は信州に向かう。
しかし、顧問弁護士は話を聞く直前に殺害されてしまった。

犬神佐兵衛の遺言から始まる、血で血を洗う事件の数々。
佐兵衛の財産をめぐった親族間での争い・疑惑・・・
その裏には隠された一族の秘密があった。

「日本の三大名探偵」と称される金田一耕助シリーズの代表作です!

親との愛がキーワード?複雑な血縁関係

親子の愛ー
意外にもこの作品で大きな割合を占めるテーマが「親から子への愛」です。

一家の主である佐兵衛は死ぬまで妻を迎えませんでした。
代わりに妾が3人いて、それぞれ娘が生まれて3人。亡くなった時は孫も大きくなっていたので、総勢9人という大所帯でした。

しかし、時代なのか性格なのか、佐兵衛は妾にも娘にも愛情を一切見せない人だったそうです。
妾にも娘にも冷たくあたった結果、三姉妹は同じような冷たい女性に育ちました。

親の愛をもらえないとどうなるか。
精神的な豊かさを求めるかわりに、物質的な豊かさを求めるようになったのです。
一族全員が、心の不足をお金で埋めようとしました。

それが遺産をめぐった残酷な事件につながったのです。
もし佐兵衛が家族に愛情をもって接していたら、犬神家の運命はかなり変わっていたはず。

親子の愛情という目に見えないものが、ときに残酷な結果をもたらすという教訓的な話でもあります。
残酷な連続殺人ですが、最後の動機を聞けば親子の不器用な愛に切なくなること間違いなしです。

ホラーが苦手な方は注意!おそろしい見立て殺人

はっきり言います。
『犬神家の一族』はこれまで紹介したどの小説よりグロテスクです。
なにがそんなにグロテスクかと言うと、無残な被害者の遺体です。

事件は犬神家の家宝である斧(よき)・琴(こと)・菊(きく)からとった、見立て殺人。
斧は危ないど、琴と菊は怖くない。
しかしそれを大きく裏切るのが、この作品の怖さです。

実はこの家宝、ずっと昔に佐兵衛がある女性に贈ったものでした。
すでに妾に産ませた娘が3人いて、孫も生まれようとしている時に年下の女性に惚れ込み妊娠させたのです。
正式な妻として迎えたかったものの、娘に猛反対され破談に。
おわびの印に贈ったのが、斧・琴・菊(犬神家の全財産)でした。
もちろん家族は納得するはずがなく、取り戻すために強引な手を使いました。

おぞましい一連の事件は、その時の”恨み”が原因なのか。

もはや被害者の遺体については、”恨み”とか”復讐”とかとんでもない負の感情がないと説明できないような状態です。
文字だけで読んでここまで怖い想像が出来る作品はなかなかありません。

残虐なものに慣れていない方は、くれぐれもご注意を。
大丈夫!という方も、「犬神家」で画像検索するのは、やめたほうがいいと思います・・・。

有名なのはスケキヨの湖から出る逆ハの字の足。私はドラマで見てからトラウマです(笑)

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