リアルな話を求める方へ『推理小説』という名の推理小説秦建日子【推理小説】

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小さい頃から本が大好きで、読んだ本は100冊以上!
特に好きなミステリ小説の中から、stay home中におすすめの本を厳選しました☆


今回はちょっと変わった推理小説を紹介します♪

タイトル:推理小説
著者:秦建日子
発行年:2004年
所要時間:1日で読める本

秦建日子とは?

読みは「はた たけひこ」。1968年東京生まれ。父親は作家の秦恒平。
大学卒業後、クレジットカード会社で営業職に就く。営業中に劇作家のつかこうへい氏と出会い、1993年につかこうへい氏の特別公演で劇作家デビュー。
1997年に専業作家に転身、1998年には日本テレビの火曜サスペンス劇場のシナリオライターとして抜擢される。
ゴールデンタイムのドラマ執筆を担当する。主なドラマ作品は『HERO』『救命病棟24時』『ドラゴン桜』
2004年に『推理小説』で小説家デビュー。
現在も小説家・劇作家・演出家・作詞家・シナリオライターと幅広く活躍している。

秦建日子『推理小説』のあらすじ

閑静な住宅街にある公園で、会社員と女子高校生が殺害された。
2人に接点はなく、犯人に繋がる手掛かりは現場に落ちていた「アンフェアなのは誰か」という栞だけ。
捜査が難航する中、第3の事件が出版社の文学賞パーティーで発生する。
事件直後、ストーリーや被害者が3回の連続殺人と同じ『推理小説・上巻』が犯人から警察・出版社に送られてくる。
犯人の要求は”3,000万でこの小説の続きを落札すること”-
次の事件を止めるために小説を落札するべきか、出版社・警察が頭を悩ませる中予告より早く第4の事件が発生する。

刑事・雪平夏見が活躍する、シリーズ第一作目!

 誰もが惚れる?魅力的な主人公、雪平夏見

『推理小説』を読んで、雪平夏見という主人公を好きにならない人っているのでしょうか。
それくらい雪平は魅力的で、弱さと強さのバランスが取れた人物に描かれていると思います。
検挙率NO.1のワーカホリックな刑事、他のミステリ小説でもこういう肩書の刑事は出てきますが、ほぼ男性です。プライベートの時間を削ってまで捜査がしたい!とがむしゃらに働く女性刑事ってイメージしづらいのかもしれません。

しかし、雪平は絶妙なバランスで強さと弱さの魅力がある刑事です。
強靭な体力と、男勝りな性格、美人でスタイル抜群な強い面と、過去の仕事のトラウマ、それが原因で娘に嫌われてしまった悲しい母の顔、という繊細な一面。
辛いことを忘れるために仕事に没頭しているのかなと思うと、雪平のことが可愛く思えてきます。

でも普段はそういう面を隠して、颯爽と解決していく様子がスカッとします!
ぜひ雪平の破天荒っぷりを体感してみませんか?

『アンフェア』というタイトルでドラマ化されていますが、そちらもとっても面白いです!!

ドキッとさせられる!推理小説好きに向けたメッセージ

犯人が書いた『推理小説』の一節にこんな言葉がありました。

”推理小説ほど退屈な小説はない、なぜなら事件は必ず解決するし、犯人も分かることが決まっているから。もし、話の途中で全ての伏線に落ちはつけない、事件が解決しないかもしれない、犯人がわからないかもしれない、と宣言されたら読者は読み進めるだろうか?”

この部分を読んだ時に、何だか居心地が悪い気分になりました。
ちょうど別のミステリ小説で、伏線だと思っていた箇所のオチが分からずモヤモヤしていたからです。
伏線らしい表記があれば最後までにオチをつけて欲しい、犯人は分かって捕まって欲しい、勝手に期待していたなぁと感じました。

確かに現実で起きた出来事は全てにオチがつかないし、未解決の事件だって沢山存在します。
リアルな小説を求めて現実に近づけたところで、あなた方は満足しないんでしょ?と言い当てられた気分でした。

作中の『推理小説』はそんな読者に向けて、犯人が自分で起こした事件を小説に仕立てた作品です。
普段と毛色の違う推理小説が読みたい時におすすめです!

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